2018年12月27日(木)~29日(土)の2泊3日で長野県大町市にて「冬のSTEM CAMP@長野」を実施しました。毎年、さいたま市内で1泊2日で行なっているSTEM CAMPですが、今年は初めて長野県で実施しました。

(大町市HPより)
長野県は何を隠そう、小山リーダーの出身県です。そして大町市は小山リーダーの出身の街です。
大町市:長野県の北西部に位置する市で、人口は27,803人(平成30年度)、市の鳥は雷鳥、市の獣はカモシカ、眼前に北アルプスを望む自然の豊かな街です。観光地としては立山黒部アルペンルートなどが有名でお隣にはスキーで有名な白馬村、朝ドラのおひさまで話題になった安曇野市があります。(http://www.city.omachi.nagano.jp)
そんな、まさしく”地元”で今回はSTEM CAMPを実施させてもらいました。

今回は関東から7名、大阪から1名、現地参加2名の10名と一緒にCAMPを実施しました。
テーマは「AIと農業~ロボット・テクノロジーで変わる未来の農業~」です。普段みなさんが何気なく食べている野菜や果物などの農作物がどのように作られているのか、また農業を取り巻く最新の技術はどうなっているのかを学んで、未来の農業について考えるCAMPを実施しました。
最初にNTT東日本長野支社を訪問させていただき、NTT東の実施しているの「農業IOT」事業について説明を受けました。(参考:https://business.ntt-east.co.jp/service/gigarakuwifi/iot/iot_agriculture.html)
日本は食料の自給率が低く、また農業分野は現在、後継者問題が多く発生しているそうです。ですので、テクノロジーを使ってより効率的な農業をやることはこれからの日本に必要なことのようです。

センサーを使って温度や湿度、土の湿り気を管理し、異常があったら教えてくれます。そしてカメラもついていてお家にいながらハウスの監視ができます。このシステムはすでに長野県の中野市で実証実験が始まっているそうです。中野はぶどうの生産が有名でぶどうを育てるのには”土の水分量”の調整がとても大事だそうです。今までは職人の勘に頼ってきた水分量の調整をこのセンサーを使って管理、データの蓄積していくことを目指しています。そうすることで美味しいぶどうを誰でも生産できるようになるかもしれません。

またNTT東日本は通信の会社です。その力は農業だけでなく他にもいろいろな場面で使われているそうです。
これはSotaというロボットを使って、工場の従業員にその日の連絡などをするシステムです。紙に書いて伝えるよりもみんなが興味を持って聞く、またインターネットで情報を送れるので管理も楽になるそうです。

このような通信技術(多くのものがインターネットにつながるIOTの世界)がこれからの私たちの生活には欠かせないものかもしれません。

さて、長野市内から1時間ほど車を走らせて大町市に向かいます。
道中は雪がちらついてきました。

1日目の夜と、2日目は終日はロボットのワークショップです。
NTT東日本の訪問を踏まえて
今回のワークショップでは自動農業ロボットの製作に取り組みます。
いつも通りプラダンとSTEM Duを使って作るプラダンロボットの新シリーズです。
最終目標はこのFarmbotというロボットです。(ここまでやるのは大変ですが。。。)

プラダンとサーボモーターを使って、種を植えたり、作物を収穫するアームを作りました。


そしてSTEM Duを使ってプログラミングします。

こんな感じで、ロボットは完成しました。

3日目は鹿島槍スキー場でのスキー体験です。
大吹雪の中ですが、みんなスキーを楽しみました。


無事3日間のCAMPは終了しました。
今回は長野県で初めてのCAMPでしたが地元の方の協力などもあり、無事終了することができました。
みなさん、ありがとうございます。
長野県でもSTEM教育、プログラミング教育がますます盛り上がっていくことを期待します。
センターとしてもSTEM教育、プログラミング教育の発展と普及のために今後も様々な取り組みをしていきたいと思っております。
【CAMPの様子を動画にまとめました。ぜひご覧ください。】
次回のSTEM CAMPは3月の国際STEM CAMP@浅草です!